金持ち老後を送る上で重要なことは、定年後の破産を防止することです。
定年後に、貴方が破産する主な原因は、次の4つです。
- 生活費破産
- 医療・介護破産
- 子・孫破産
- イベント破産
反対に、自分の老後をしっかりと管理できていれば、破産の心配はありません。
それでは、これらの破産を回避するにはどうすれば良いでしょう。
根本的な解決方法は、とっても簡単です。
今の状況を「可視化=見える化」することです。
そして、その状況に基づいて老後生活を設計することです。
優雅な老後を送る秘訣は、「管理と計画が9割」なのです。
管理と計画を進める3ステップを考えてみましょう。
ステップ1:資産の把握
まず始めにする第1のステップは、「自分の資産を把握する」ことです。
自分の資産でもあり、夫婦であれば2人の資産という考え方をするべきですね。
また、考える時には、資産と負債の両方を把握する必要がありなす。
また、資産には預貯金などの現金化しやすいものと、不動産や貴金属など売却しないと現金にならないものがありますね。
一方負債は、住宅ローンや車のローン、クレジットカードの未払いなどがあります。
これらを、書き出してみましょう。
例えば資産でしたら次のような項目で。
資 産
金 額
預貯金
有価証券
保険
不動産
貴金属
その他
合計
A 資産合計
又、負債は次の様な項目で。
負 債
金 額
住宅ローン
クレジット
その他
合計
B 負債合計
この2つから、あなたの家の純資産が分かります。
ステップ2:生活費の不足分を算出する
第2のステップは、退職後の生活費を把握し、生活費の不足分を算出してみることです。
退職後の収入の算出
まずは、収入について考えましょう。
退職後は、大半の人は収入が年金だけになります。
また、60歳で年金が直ぐにあたるわけではありません。
あなたは、自分の年金がいくらか分かりますか?
そして、いつからもらえるか分かっていますか?
それが分かるのは、年金定期便です。
あなたは、年金定期便手元にありますか?
必ず、郵送されているはずです。
こんな風なものですよ。
この年金定期便には、60歳まで加入を続けた場合の年金の「受け取り見込み」が記入されています。
しっかりと管理しておきましょう。
さて、あなたが受け取ることが出来る年金の内で手元に残るのは、いくらか把握しましょう。
受け取り見込額は、年間の受取額になります。
この受け取り見込額から、税金と社会保険料が引かれます。
だいたい税金と社会保険料は15%程度になります。
ですから、「あなたの受け取り見込額×85%」を12で割った金額が1ヶ月の生活資金になります。
定年後の生活費の収入は、これで分かりました。
勿論、年金以外に収入が入ってくる方は、その収入も加算してくださいね。
退職後の支出
それでは、支出はどのくらいでしょう。
現在の生活費をもとに考えてみましょう。
項目
現在の金額(月)
定年後の金額(月)
食費
円
円
光熱・水道費
円
円
家具・家事用品
円
円
被服費
円
円
趣味・娯楽
円
円
交通費(車の維持費)
円
円
通信費(携帯料金等)
円
円
医療費
円
円
保険
円
円
住宅費
円
円
その他
円
円
合計
円
定年後の支出合計円
生活費の不足分の算出
それでは、生活費の不足分を算出してみましょう。
1ヶ月の生活費の不足分=1ヶ月の生活資金 ー 定年後の1ヶ月支出合計
勿論、生活費が不足にならない方もいると思いますが、殆どの方は、生活費がマイナスになると思います。
1ヶ月の生活費の不足分×12ヶ月=1年の生活費の不足分になります。
60歳からあなたが80歳まで生きるとすると、1年の生活費の不足分×20年分になります。
同様に、90歳まで生きるとすると単純に計算すると、1年の生活費の不足分×30年分になりますね。
ますますお金が必要なこと分かりますよね。
ステップ3:生活費以外にかかるお金を算出する
第3ステップは、生活費以外のお金を算出してみることです。
生活費以外のお金って、実は結構あるのです。
例えば、子供の結婚や出産、住宅のリフォーム、さらにお墓や葬儀のお金、さらには持ち家の処分のお金も実は必要になってきます。
あなたのライフプランに合わせて考えてみましょう。
この算出した費用に、医療・介護のお金を、夫婦で500万円くらいを目安に考えましょう。
あなたがためるべき老後資金は
さて、今回3ステップでお金を算出してきました。
そして、あなたが貯めるべき老後の資金は次の様に算出できます。
あなたが貯めるべき老後の資金=ステップ1ー(ステップ2+ステップ3)
もちろん、この金額はあくまでも予測に過ぎません。
大事なことは、漠然と老後の事を考えるのではなく、数字として可視化することが重要です。
まとめ
今回、老後のお金について可視化したことで、明確になった事が沢山あると思います。
しっかりと考えて観ることがまずは重要です。
そして、この結果から今後どうするのか計画を立てて見てください。
貯蓄をするのも良いでしょうし、定年後今までのキャリアを活かして、働くのもよいでしょう。
具体的に行動に移すことが出来るようになるでしょう。
この考えて行動する事が、定年後の破産を防止し、金持ち老後になる方策です。
ぜひ、ご夫婦で考えてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。