こんにちは、けん爺です!
定年退職後に終活アドバイザーの資格を取りました。
働いている間は、終活なんて頭の隅にも無かったです。
でも、退職後に自分がそれまで老後のことを全く考えていなかったことに気づきました。
そして、すごく後悔したのです。
つまり、終活してこなかったこと、終活について全く考えてこなかったことに今更ながら後悔しました。
終活アドバイザーの資格を取った理由や、資格の取得方法、良かったことなどについては、以下のページで詳しく述べています。
終活アドバイザーの資格を取ってみて、終活の必要性を凄く感じました。
そして、実際にどんな風に考えればいいのか、どんなことをすればいいのか等を知ることが出来ました。
そこで今回は、終活アドバイザーの資格を取ってみて分かったことの中から、
「終活ってどんな意義があるのか」
「どんな風に進めていけばいいのか」
「何を準備すればいいのか」
などについて紹介したいと思います。
終活って何?
終活って聞くと、何を思い浮かべますか?
殆どの人は、自分が亡くなった後のお葬式や相続、身辺整理などを考えるのではないでしょうか。
そうですよね。
終活っていうくらいだから、「自分にもしものことがあったときに、周りの人に迷惑かけないこと」だと思いますね。
では、終活とは何でしょう。
終活アドバイザーで学んだ中には、次の様に定義されていました。
終活アドバイザーの資格を取って分かったことは、終活って「今の人生を有意義に、楽しく、過ごすこと」が最も大きな柱だということです。
そして、老後や自分が亡くなった後のことも含めて、人生設計をトータルで考えることでもあります。
終活ですることは?
終活ですることは、簡単に纏めると次の2つです。
①これからの人生をよりよく生きる
②人生の最後を託す
それでは、この2つについてもう少し詳しく解説していきますね。
これからの人生をよりよく生きる
終活では、何よりも最期まで自分らしく、よりよく生きるために何を備えればよいか考えることが重要です。
そのためのポイントは、次の3つです。
(1)自分らしい人生をデザインすること
(2)自分の情報を纏めること
(3)人間関係の確認と財産の整理
それでは、一つずつ解説していきますね。
(1)自分らしい人生をデザインしましょう
終活は、これまでの自分の人生を振り返り、これからの自分の生活をイメージすることから始めましょう。
定年退職した方が80歳まで生きるとすると、20年間で何と約10万時間も自由な時間があります。
終活は、まずこの10万時間の自由時間をどうやって過ごすかを考えることが重要です。
勿論、家族構成などからそんなこと言わなくても、孫の世話をしなければいけない人もいれば、私のように介護に多くの時間を費やさなければならない方もいるでしょう。
また、再就職してバリバリと働いている方も沢山いらっしゃると思います。
あなたのライフプランをもとに、自分のこれからの人生の夢や、やってみたいことをまずは考えてエンディングノートに書いてみましょう。
エンディングノートについては、他のページで詳しく解説しますね。
あなたが、もしも病気や要介護状態になって自由に動けなくなったり、認知症になったりしても、最期まで自分らしく過ごせるように準備しておくことも重要だと言えるでしょう。
(2)自分の情報を纏めましょう
終活では、自分の人生を振り返るためにも、また自分のことを託して誰かに伝えるためにも、自分の情報を整理して纏めておくことが重要です。
自分の情報というと何か難しく聞こえますよね。
「中には、私の情報なんて何もない」という人もいるかもしれません。
詳しいことは、他のページで述べますが、そんな難しいことでは無くて、例えば「生年月日」や「お付き合いしている親しい方のお名前」、「飲んでいるお薬について」とか、「お寺への寄進について」とか、「お中元やお歳暮の相手の住所」など、日頃のあなた自身の生活に関することです。
色々な情報を整理することで、自分のこれまでの人生や自分自身を客観的に観ることができます。
この機会に、自分史に挑戦してみるというのも良いですよ。
ちなみに、私は実家の父親に「自分史作り」を勧めてみました。
初めは、余り乗り気では無かったのですが、家系図を作ることには大変興味を持ち、生き甲斐を感じて過ごすことが出来ました。
実は、父は88歳を過ぎた頃から何にも興味を持とうとしなかったので、エンディングノートを活用することで、毎日を生き生きと過ごすことが出来て、嬉しかったです。
(3)人間関係の確認と財産の整理
家族や親戚、知人、友人などについても整理し、エンディングノートに纏めておくことは、重要です。
何かあったときに、誰に連絡すれば良いか、誰に頼れば良いかなどを纏めておきましょう。
私は父親にもこれはしっかり聞いて、父親のエンディングノートに記録しました。
親戚については、私でも分かるのですが、趣味の会の知り合いや、友人については分かりませんよね。
それと、私の知らない遠い親戚などについても聞くことが出来ました。
同様のことは自分自身にも当てはまっていて、自分に何かあったときは、息子や娘の知らない友人関係などについては、しっかりエンディングノートを活用しています。
財産の管理についても大事ですね。
金融資産や不動産など現在所有している財産については、しっかり調べて書き出しておくことが大切です。
例えば60代のあなたも、自分の預貯金や生命保険等についてしっかり把握していますか?
結構いい加減な方が多いですよね。
そして、最近はネットバンキングなどに預金している方もいますよね。
あなたに、もしものことがあったときは、ネットバンキングのIDやパスワード誰も知りませんよね。
通帳があるわけではないので、家族であっても預金を引き出したり、解約したりすることが出来なくなります。
金融関係や資産関係のことは、若いうちに一度整理しておきましょう。
人生の最後を託す
人生の最期は、誰でも自分自身のことを自分ではできません。
もしもの時に備えて、家族や信頼できる人に必要な情報を伝えておくことは非常に重要です。
また、あなたの希望もしっかりと伝えたり、残したり、託したりしたいですよね。
そのためには、あなたの希望をエンディングノートを活用して残しておきましょう。
人生の最期を託すためのポイントは、次の3つです。
①人生の締めくくりをデザインすること
②後を託す人が困らないようにすること
③荷物の処分をできるだけ済ませておくこと
一つずつ解説していきますね。
人生の締めくくりをデザインすること
人生の最期は、どうしたいですか?
例えば、どんな場所で最期を迎えたいとか、お葬式は家族葬でして欲しいとかありますよね。
私の友人で、癌で若くして亡くなった方がいます。
彼は、ビートルズが大好きで、自分の葬儀ではビートルズの曲を流して欲しいと家族に言い残して逝きました。
彼らしい葬儀で、とても清々しい気持ちになりました。
彼の最期は、彼にとって自分の思いを十分に伝えておくことが出来て満足だったと思います。
やはり、自分の最期を自分でデザインすることは重要です。
自分の最期は、どんなところで過ごし、誰に看取ってもらいたいのか。
葬儀には誰に来てもらいたいのか。
しっかりと思いを託しておくことが重要です。
後を託す人が困らないようにすること
人が亡くなった後には、すべきことが実はとても沢山あるのです。
お葬式は勿論ですが、納骨や相続、家財や身の回りのものの処分など。
亡くなった人のことをよく知らない人が、手続きを行うのはとても大変です。
手続きをしてもらう人が、なるべく困らないように、必要なことはエンディングノートに書いて知らせておくことも大切です。
荷物の処分をできるだけ済ませておくこと
私の母は、70代で亡くなりました。
母は、大変きれい好きで、亡くなった後は、殆どの物をきちんと処分してあって、流石と言わざるを得ませんでした。
自分が亡くなったらと考えると、恥ずかしいほど不要な物が残っています。
元気なうちに必要な物を見極めて、不要な物をしっかり処分しておくことも終活の大きな活動の一つです。
高齢に向かって、家財や洋服・本などを処分してなるべく身軽になっておきたいものです。
終活はどんな風に進めていけばいいの?
終活と一口で言っても、すべきことは様々な分野にわたっています。
これらのことを大きく分けると、次の3つに纏められます。
○人間関係や身の回りの物や財産などの整理と管理
○介護等を含む高齢期の過ごし方や医療
○死後の手続きや葬式・お墓・相続などについて
これらのことを、直ぐに行うことは出来ません。
まずは、人間関係の整理などから始めると良いでしょう。
しかし、何をどうすれば良いかよく分からない事でしょう。
そんなときに、便利なのが「エンディングノート」です。
エンディングノートには、終活を進めていくのに大切な項目を記録することが出来るようになっています。
エンディングノートをもとに、終活を進めていくことをお勧めします。
また、周りにいらっしゃる終活アドバイザーの方などに相談するのもとても良いですよ。
気軽に、あなたのお悩みを聞き、アドバイスをしてもらえると思います。
終活を進める時、何を準備すればいいの?
終活を進めるにあたって、まずはエンディングノートを準備しましょう。
この写真は、NPO法人「ら・し・さ」から出ている、【ら・し・さノート】です。
この【ら・し・さノート】は、終活をスムーズに進めることができようになっています。
勿論、書店にいくと色々なエンディングノートが並んでいます。
手に取ってみて、あなたの思いに沿ったノートを選んで下さい。
また、書店に売っているエンディングノートではなくて、ご自分自身でよりよいノートを手作りで作るのも良いと思います。
色々試しながら、あなたらしい終活を進めて下さいね。
まとめ
今回は、【終活とは何をすればいい?有効な終活の進め方や準備の仕方はこれでOK】というテーマで纏めてみました。
終活と言っても、本当に様々な分野にわたっています。
まずは、エンディングノートを準備して、あなたの気になることから始めるのが良いと思います。
そして、人生をよりよいものにして下さいね。